ゲーセンで穏やかな毎日
最近、若者のたまり場という印象のあるゲームセンターにここ数年高齢者を目にする光景が増えているみたいです。
ある店舗では、お茶を無料で提供するといったサービスを開始し、又違った店舗では、おしぼりや手を汚さない為の手袋、お菓子やほうじ茶の無料セルフサービスもあるらしい。
高齢者にとっての交流場に変わってきているようです。
ある高齢者は「家にこもるより楽しい」「来れば交流ができ友達ができる」など多くの高齢者は会話や交流目的で訪れるみたいです。
畳みが敷かれている縁台に暖かいお茶をすすりながらおにぎりを持参し穏やかに談笑する常連も珍しくないといいます。
高齢者に人気があるのは「メダル落とし」「スロットマシン」といったゲーム
1日に3000円程度使う高齢者が多いといってます。
医療関係者が言うには、「ゲーム機『ワニワニパニックRT』(もぐらたたきゲームの一種)高齢者の身体機能を維持向上する効果が高いという結果が出た」そうです。
「楽しく遊ぶ、結果的にリハビリにつながる」「楽しんで体力増加」など多くの認知機能改善がみられるみたいです。
少子化、娯楽、携帯電話の多様化で経営環境が厳しいゲームセンターにとっては高齢者は救世主となりつつあるのでは?
(ふせや)
学術運動交流集会
2月19日、長野県民医連大13回学術運動交流集会が開催されました。
記念講演では、講師として唐鎌直義氏(元専修大学経済学部教授」)をお招きして「日本の貧困問題と社会保障制度について」講演していただきました。
指定報告では、諏訪共立病院のMSWでいる鮎澤ゆかりさんから「無料定額診療事業からの問い −1年のまとめを通してー」語られました。
午後からは、分科会として各班に分かれて各地域の他職種の職員の代表の方たちによる発表(それぞれのテーマで)が行なわれました。
今回も様々な地域での活動、政策、方針、運動、食事、地域住民の切実な思い医療、介護を語られ、多くの民医連職員が共に学び、共有し、組織全体の強化になったと思います。
今回の学運交の参加者は430名でした。
発表者の方、係員の方、本当にお疲れ様でした。
松本協立病院OSCE対策講座
今回、参加者は学生7名が来てくれました。(定員オーバで来れなかった学生さんゴメンなさい。)
4ブース(医療面接、腹部、頭頸部、胸部)用意し、タイムテーブルで次々と試験同様に各ブースの課題をこなしていました。
松本協立、長野中央のベテランの先生が各ブースの試験管になり、診察での評価をチェックしました。
参加した学生達からは「緊張した〜〜。」「試験前に出来て良かった。」
↑ ↑(冷たかったら言ってください〜〜。)
←(次のブースで順番待ちして診察内容を確認中!!)
ドキドキ。。
各ブースの試験管(先生)に診察課題終了後、各学生に注意点を的確丁寧に指示し、皆さん真剣に医師の話を聞き、学びました。
今回も松本協立でのOSCE対策は無事終了しました。全体でも比較的良い結果で成功したと思います。
先生方からも「しっかり声も出ていて良かった」「課題の項目を良く確認が取れていた」「お役に立ててよかった」
学生たちもいつの間にか終了間際、緊張していた引き詰めた顔が、いつの間にか笑顔に変わっていました。
試験前に模擬試験ができ少しは心のゆとりができたと思います。
OSCE対策講座、「やれてよかった」次回もこの言葉聞けるように・・・。
(ふせや)皆さん、おつかれさまでした。。
生活苦の求職者
今、超高齢化社会になり、人の弱みに溶け込み悪事行為が増えてきています。
覚せい剤、運び屋に高齢者、生活苦の求職者を勧誘!!
ハローワーク周辺で職探しをしている高齢者に声をかけ、海外から覚醒剤を運ばせていたとして、覚せい剤取締法違反(営利目的密輸)などの疑いで男3人を逮捕していたことが取材でわかった。70代の約10人を「運び屋」として雇っていたとみられるという。
(2011.2.16朝日新聞より)
ハローワーク付近で求職中の高齢者を「簡単な仕事がある」「海外から荷物を運ぶだけで報酬がもらえる」などと勧誘。
逮捕された高齢者の方は「年金では生活費は足りなかった」と人の弱みを逆手にとった犯行です。
今回の事件だけではなく、新聞や報道されていない犯行は全国各地で起きていると思います。
今の社会情勢の世の中、貧困、失業者、リストラ、自殺者など生活に困っている人々が増えています。
甘い話や楽な仕事の情報には注意をしなくてはならない。
政府の対応をいち早く進めていただきたいものです。
(ふせや)
ポリオワクチン
ポリオの予防ワクチンは、1953年にアメリカのジョナス・ソーク博士によって開発された不活化ワクチン(ソークワクチン)が最初でした。しかしソークワクチンは、接種者本人の発病は予防できるが、腸内のウィルスの増殖が押さえられないため流行を完全に断ち切ることができないという欠点をもっていました。一方1956年にアメリカのアルバート・セービン博士がOPV経口生ワクチン(生ワクチン)を開発、ソ連はアメリカから生ワクチンを導入し、アメリカとの共同研究によって投与を実施していました。野外試験が積み重ねられた結果、1958年には、ソ連、アメリカ、カナダで有効性が実証されていました。
(ポリオ生ワク闘争)日本では、1959年厚生省はポリオを指定伝染病としたが国産ワクチンの製造も実現が困難なままの状態であり、依然としてワクチン量は不足していた。1960年になり全国で集団発生が起り全国の届出患者数は5606名になり約300人が亡くなった。当時目黒区で小児科を開業していた久保全雄さん(のち新日本医師協会会長、故人)久保さんは、予防薬生ワクチンの見本を示して説明したので、お母さんたちは『ほしい!』と会場騒然となった。当時、ソ連にあった生ワクチンが予防・根絶に有効でしたが、国は「ソ連の生ワクチンは信用できない」と輸入を認めませんでした。「政府にこれを輸入させる運動をしよう」という講演を聞いて、お母さんたちはその場で協議会を作り署名を集め省内に押しかけ、当時の尾村偉久公衆衛生局長厚生省、牛丸義留薬務局長を探し両局長を並べて追及すると、ついに「投与します」という返事、全国からおしかけ国の決断を迫ってきたお母さんたちが政治を動かした瞬間でした。
←(ソ連から生ワクチンを輸入してくださいと厚生省(当時)に迫るお母さんたち。)
ポリオ生ワク闘争から50数年経った現在、生ワクチンでの副作用でまれに手足に麻痺が出る健康障害が起きています。
(経口ポリオ生ワクチン)→
ポリオとは、
ウイルスが、脊髄の一部に入り込み初期に発熱や下痢などが起る。その後手や足が麻痺を起こし多くの場合は一生後遺症が残ります。成人が感染することもありますが、1〜2歳の子どもがかかることが多かったので、かつてはポリオのことを「脊髄性小児麻痺(略して「小児マヒ」)とも呼んでいました。
麻痺の進行をとめたり、麻痺を回復させるための治療が試みられてきましたが、現在、残念ながら特効薬などの確実な治療法はありません。
WHOによると、100万人に2〜4人の割合ででるそうです。感染すると手足に麻痺が出るポリオから子どもを守る安全なワクチンを求める強い要望が出ています。国内で使われている生ワクチンでは、まれに麻痺などの障害が起きます、一方、海外で使われているウイルスの毒性をなくした不活化ワクチン(注射)にはそのような心配はないと言われています。現在、ワクチンを輸入して希望者に打つ医師は医師自身の問題意識や親のニーズを受け急増し70施設近い医療施設で受けられるようになったそうです。ただ、不活化ワクチンは国内未承認のため自己負担、副作用が出た場合補償がありません。
現在国内の不活化ワクチンの開発が進められていて出回るまでに2年はかかる見込みと示しています。
患者団体は「一刻も早く不安解消を」と緊急輸入を求めているに対し国側は「国産の申請を待つのが一番早い」という立場。
50数年前には「小児マヒに新薬」と言われてきた生ワクチン当時は患者の数が多大で障害に関しての報道は余りされていませんでした。今現在も年に数人のポリオ患者が出ています。これ以上の感染者を増やさないためにも生ワクチンから不活化ワクチンの早期の切り替えへ・・・。
「昭和50年から52年のあいだに生まれた方は、ポリオの免疫が他の年齢層に比べ低いとされており、ポリオウイルス常在国に渡航する場合やお子さんがポリオ接種を受ける場合には追加接種を」と言われているみたいです。
(ふせや)